NPO法人法医学検索支援センター

NPO法人法医学検索支援センターは平成26年より、東京大学法医学教室に併設されているNPO法人です。この法人は、「広く一般市民に対して、法医学における適正な診断の実施を支援し、もって健康福祉及び地域の安全に寄与する」ことを目的としております。

国立大学の独立行政法人化によって、法医学への財政的支援は削られ人員も削減されるなか、独居老人の増加や犯罪見逃し疑惑の高まりを背景に解剖数は増加しています。専門性の高い解剖に従事する人材を維持することが不可欠ですが、国立大学の正規職員のみではこの人材を十分に確保できません。本質的には制度改革などによる抜本的な解決が望まれますが、現実的かつ一時的な打開策として、このNPO法人を運用して、従来個人に支払われていた解剖謝金などを活用し、器材の購入や非正規職員の賞与に当てるなど、法医学業務を支援することが中心的な役割です。